ご相談内容(ご家族)
「もうどうしたらよいかわからない」
「親が死んだら、この子はどうなるの」
「自分の子どもだから、家族の中で解決しなければ…」
「世間の目が気になって・・・」
「暴力、暴言があり、対応に困っている」
ご相談内容(ご本人)
「集団のなかにとけこめない」
「人が怖い」
「生きるのがとても苦しい」
「家族に申し訳ない」
「動きだすエネルギーがない」
ひきこもりの問題へのアプローチ
ひきこもりとは、「様々な要因の結果として社会的参加(就学、就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則6ヶ月以上おおむね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出がある場合も含む)を指す現象概念である」と定義されています。(ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン(2010)より)
つまり「ひきこもり」とは、診断名ではなく状態を指す言葉です。
「ひきこもり」という状況がおきている、ということです。
そこに至る背景や状態も様々で、いくつもの要因が絡み合っています。
それは、本人の甘え・怠けや、親の育て方の問題ではありません。
むしろ、社会のルールや環境に適応しようとものすごく努力してきた場合が多いのです。
問題は、ひきこもりが長期化してしまうシステムにあります。
当心理相談室では、ファミリー・コンステレーションという方法を使いながら状況にアプローチしていきます。
このコンステレーションという手法は、家族療法の発想をベースに、家族をひとつのシステムとして見ていきます。
例えば、だれか一人が病むことによって安定する家族があったりします。子どもが学校に行かないという状況によって、バラバラな夫婦がつなぎとめられている、とかです。このような目にみえない家族や家系のもつれを視覚化し、セラピーの中で修復していきます。
ネットワークを修復すると、その中にいるクライアントも改善する、という理論です。
これはまた、コミュニケーションの問題を、個人の能力のせいにせずに、システムの問題として考える、という立場でもあります。
回復へのプロセスには、家族の対話と交流を取り戻すことがひとつの目標となります。
そのために、まずはご家族の方が安心できる場があること。
まずはお気軽にご相談ください。